出雲焼楽山窯 小茶碗

¥8,000 セール 保存

松江藩の御用窯として名高い出雲焼 楽山窯の掛分け小茶碗(野点用)です。

出雲焼・楽山窯は、1677年(延宝5年)、松江藩主・松平綱隆の命により、萩から陶工・倉崎権兵衛を招いて創窯されたのが始まりです。いったん途絶えた後、1801年(享和元年)には茶人大名として名高い松平不昧公によって再興され、以後は長岡家が代々受け継ぎ、現在は十二代長岡住右衛門・空郷(くうきょう)がその伝統を守り続けています。

楽山焼の特徴は、高麗写しや伊羅保写し、刷毛目といった茶陶の伝統技法にあります。なかでも温かみを帯びた山吹色の釉薬や、素朴で力強い土味は、茶人たちからも高く評価されてきました。茶碗や水指、花入など茶道具を中心に制作され、江戸期から続く「不昧好み」の美意識を今に伝えています。

松江市西川津町の工房には、現在も稼働する大規模な登り窯が残されており、約一週間をかけて焚かれる窯の炎と灰が、偶然の景色を器に宿します。この登り窯焼成によって生まれる多彩な色合いや自然釉の表情は、楽山焼ならではの魅力です。

サイズ 直径約12.2cm、高さ約6.3cm
お箱  なし
カートに追加しています。 カートに追加されました。