お茶を愛する町から、やさしい一杯を。
明治17年の創業から、中村茶舗が暖簾を掲げる島根県松江市にはお茶を愛した一人のお殿様が築いた、この町特有のお茶文化があります。
背筋が伸びる茶席での一服から、ポットで湯を注ぐ縁側での一服までこの町の人々は日常の中で、様々な形でお茶を楽しんできました。
私たちはこの町の「おおらかな茶文化」を大切にしています。お点前でいただきたい方にも、タンブラーで気軽に持ち歩きたい方にも十人十色に、やさしく染みわたるような本物の味をお届けするお茶屋でありたいと願っています。
中村茶舗は、日本三大和菓子処、緑茶の消費地でもある島根県松江市にて、明治17年の創業からおよそ140年、日本茶の製造・販売を続けてまいりました。
茶の湯文化が息づくこの町で、選び抜いた抹茶・煎茶・焙じ茶を職人が丁寧に仕立て、心と体に寄り添う“やさしい一杯”を提案しています。五感で楽しむ日本茶体験を、みなさまの暮らしと世界へお届けいたします。
4代目社長・中村寿男
経営理念
1、心の底からおいしいと感動するお茶
2、日本の伝統文化を継承するお茶
3、お客様の健康を守るお茶を科学・化学・医学的にも追求するお茶の総合食品メーカーを目指します。
歴史
中村茶舗のはじまり
中村茶舗は明治17年(1884)に初代中村末吉が宇治の茶問屋中村藤吉本店から分家し、松江の地に茶商を開業したのが始まりです。中村末吉は、全国的にも闘茶(お茶の味を利き分ける技術)でその名が知られており、また大正2年には抹茶を効率よく大量に挽くための日本初の電動石臼を作った発明家でもありました。
茶文化が庶民に広く浸透している街、島根県松江市
島根県松江市は、京都、金沢と並ぶ三大和菓子処です。これは大名茶人である松江藩七代藩主・松平不昧(ふまい)公が茶の湯を極め、「不昧流」という流派を起こしたことで茶の湯文化が庶民に広く浸透したと言われています。松江は抹茶を日常使いとして飲む習慣が残る珍しい地域でもあり中村茶舗はこの独特な茶の湯文化の魅力を広める活動を続けています。 写真/日本初の抹茶を挽くための電動石臼(大正二年頃)
松江の茶文化を海外へ。20年前より日本茶の海外輸出を開始
お抹茶を気軽に楽しむ松江の茶文化や日本茶の魅力をより多くの方に紹介していきたいという思いとともに、4代目は2007年よりタイ・バンコクに日本茶カフェ「Chaho」をオープンしました。弊社オリジナルの抹茶、煎茶、日本茶各種を使用した日本茶カフェは瞬く間にバンコク中でブームとなり東南アジアの抹茶ブームの火付け役としてタイ、日本のメディアに取り上げられました。
日本茶業社として初めて、タイ王室に御呈茶を。
また、「Chaho」のオープンから1年後の2008年にはタイ王室より「茶とコーヒーの国際展示会」にご招待いただき、ソアンサワリ王妃に御呈茶をさせていただきました。呈茶席では最高級抹茶「菊印 中之白」(30g/20,000円)をお詰めし、国内でも数量限定で製造と販売を致しました。現在「Chaho」はチョンノンシーに1店舗、シーロムコンプレックスに1店舗ございます。
輸出に取り組む優良事業者として国から表彰
2018年には、中国・四国農政局より、中国・四国地方の日本茶専門店として初めて「第1回 輸出に取り組む優良事業者」として表彰を受けました。中村茶舗はこれからも、松江の茶文化を島根県から県外、そして海外へ多くの方に知っていただけるよう活動を続けてまいります。また、時代とともに日本茶の素晴らしさを現在の商品と新たなアクション&商品開発で展開していきます。
小泉八雲との関わり
2009年10月、ラフカディオ・ハーン生誕の地・ギリシャにて御呈茶を。
2009年は日本とギリシャの外交関係樹立110周年を迎えた年でした。この事を記念しギリシャ・アテネ市アメリカンカレッジギリシャ校にて小泉八雲にちなんだ作品による現代美術展が開催されました。中村茶舗はご来賓の皆様に御呈茶を行い、松江の茶文化についてお話しさせていただきました。会場では松江市出身のアーティスト・米田由美子氏(オランダ、ハーグ在住)の彫刻、川津啓義・八雲会会長の書が出展されました。またオープニング・イベントでは野田正明氏の彫刻《The Open Mind of Lafcadio Hearn》の除幕式も行われました。
2014年7月、小泉八雲没後110周年事業・ギリシャでの国際シンポジウムに参加
ハーンの「オープン・マインド」を解釈する国際シンポジウムを生誕地であるギリシャのレフカダ市で開催されました。会場のレフカダ・カルチャーセンター内に「ラフカディオ・ハーン・ミュージアム」がオープン。中村茶舗はレフカダ市・アテネ市・コルフ島にて御呈茶と抹茶体験を実施し市民の皆様にご参加いただきました。また、松江市出身の俳優・佐野史郎さんとギタリスト・山本恭司さんによる「小泉八雲・朗読の夕べ」のレフカダ公演、熊本県山都町(旧・清和村)に伝わる人形芝居・清和文楽の「雪おんな」上演などハーンに関する展覧会が同時に開催されました。
2015年10月、ハーンが幼少期を過ごした祖国アイルランドにてついに企画展を実施
2012年からダブリンでの実施を模索してきたオープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーンのプロジェクトは、祖国アイルランドでついに開催されました。ダブリンでは、リトル・ミュージアム独自で企画し、松江の小泉八雲記念館の所蔵品約15点を初めて海外で展示し、ハーンの著作やハーンの写真も展示され、きわめてダブリン市民の関心を引くユニークで魅力的な展示内容となりました。中村茶舗はダブリンシティ大学、トラモア・コーストガード・カルチャーセンターにてアイルランドの皆様に抹茶体験を行いました。
会社概要
- 名称
- 有限会社 中村茶舗(なかむらちゃほ)
- 所在地 等
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■ 本社
〒690-0064 島根県松江市天神町6
TEL:0852-24-0001 FAX:0852-26-3960
フリーダイヤル:0120-012-455
メール:nakamurachaho@nippon-tea.co.jp
ホームページ:https://www.nippon-tea.co.jp/
営業時間:午前9時~午後5時/休業日:毎週日曜
■ 直販部
TEL:0852-24-0002
営業時間:午前9時~午後5時
定休日:年中無休(元旦~1月4日のみ休業) - 資本金
- 720万円
- 役員
-
代表取締役 中村 寿男
専務取締役 中村 崇己子 - 従業員数
- 21名
- 創業
- 1884年(明治17年)
- 主要取扱商品
- 日本茶(抹茶、煎茶、玄米茶等)の製造・卸・小売、コーヒー、茶道具販売、お茶関連の商品販売、ギフト商品
- 取引先
- 卸売先小売先
- 取引銀行
- 山陰合同銀行/島根銀行松江駅前支店/みずほ銀行松江支店 他