春を味わうひととき
うららかな春の茶席
A serene spring tea gathering
やわらかな陽ざしとともに、季節は春へ。
淡い色合い、やさしい甘み、そしてふわりと広がる香り。春は、和菓子の美しさがいっそう際立つ季節です。そして抹茶の深い緑が加わることで、春の景色が一つに調和します。松江の老舗和菓子屋「風流堂」と「三英堂」による春限定の和菓子をご紹介します。
忙しい日々の中でも、季節を味わう時間が楽しめるように。
松江の風流堂による、「桜じょうよ」。こくのある自家製こし餡を、香り高いつくね芋で包み蒸し上げた春だけのじょうよ饅頭です。桜の塩漬けの風味が春をより一層感じられる一品です。甘さがはっきりした上用饅頭には、薄茶や上級煎茶がとても合います。抹茶のほろ苦さが、こしあんの甘みを美しく引き立てます。桜の香りを味わいたい時は渋みが強すぎない煎茶がおすすめです。
淡く霞む空に、舞い散る桜の美しさ。
上用羹と朝汐羹に桜花を模った羊羹をあしらい、霞む空に桜が舞う風景を表現した創作菓子「春霞」。淡く、やさしく、ほどける甘み。春の空気をそのまま閉じ込めました。やわらかな色合いと透きとおる艶。口に含むと、すっとなめらかに溶け、上品な甘みが静かに広がります。70℃の温度でゆっくり淹れたお煎茶も合いますし、凛とした時間を過ごしたい時はほろ苦い薄茶がおすすめです。
春のしつらえと茶器
満開の桜に集うメジロは、春の訪れを知らせる愛らしい存在です。花と小鳥が織りなすやさしい風景は、和菓子とお茶の時間を、よりいっそう豊かにしてくれます。春の茶器は「茶道具」にて随時追加予定です。